【記事】地域×芸術!? 意外なコラボで 日常を楽しく
2021/01/18(月) ライター記事
あしたタウンライター記事#2
今年1月31日から3月1日の期間、金沢シーサイドタウンを舞台に行われた芸術企画『デコレータークラブ-ピンクの猫の小林さん-』。一際目を引いたのは並木クリニックに佇む巨大な小林さん。そんな衝撃の展示が行われた並木クリニックの孟真先生にお話を聞きました。
並木クリニック 孟 真(もう まこと)先生
ささいなキッカケ
「楽しそうだな」というキモチ
「楽しそうだな…って思って。猫好きなのもあって。」孟さんはそう語ります。
今回並木クリニックに展示された巨大な小林さんはYOKOHAMA AIR ACT実行委員会による、「猫の小林さんと遊ぼう!プロジェクト」の企画によるもの。シーサイドタウン周辺に巨大な小林さんを飾ることが出来る「庭」を募集していたので応募してみたところ、選ばれて展示場所となる運びとなったそうです。孟さんは気張ってプロジェクトをやるというよりは、純粋に住民として楽しむという気軽な立場で参加したそう。「折角うちでできるならね。」
ちなみに小林さんが高さ8.8m、横10mという小林さん史上最も巨大なサイズになったことに関して孟さんは、「なるべく大きいものを造りたいと言っていましたけれど、こんなに大きくなるとは思っていなかったです。」とのことでした。
写真:小林さんがいかに巨大か分かるポスター
芸術の楽しさ
地域に与えた影響
次に、展示イベントが始まったときの様子をお聞きしました。孟さんは「やっている間はとても楽しかったです。」と語ってくれました。「自分としては楽しかったので成功でした。」
このイベントは周りの地域の人々にも好評だったようです。孟さんは「みんな楽しいって言ってくれて、たくさんいらっしゃいました。見に来て、そしてみんな写真を撮ってくれました。」と大盛況だった様子を教えてくださいました。中には毎日のように見に来てくれる方もいらっしゃったそうです。
孟さんは元々芸術を積極的に嗜むタイプではなかったそうですが、今回のイベントで芸術は人間を幸せにしてくれるということを感じたそうです。また協力できることがあればしたいとも仰っていました。
写真:企画のポスター、写真、ガシャポンの景品の缶バッジ
「こんなところに芸術」
意外性で広がる関係
閑静な住宅街の中に堂々と姿を見せた小林さん。この光景は一見異様に見えますが…。このように、住宅街の中で芸術企画を行うことについて孟さんはこう語ります。「普通はこういう場所では芸術ってやらないじゃないですか。横浜の中心部で、美術館とかでやるものですけれど、そこに行くのはハードルが高くて、みんながいけるものではありません。それに対して町中にポッとあると、老若男女手軽に触れ合えるという点はいいんじゃないですかね。」
「そして裾野が広がって、こんなものがあるって人が入ってくるじゃないですか。普段触れ合わない人たちと触れ合ういい機会になると思います。まさに小島さんみたいにね。」なるほど。私も小林さんに魅せられてまんまと引き寄せられたというわけでしょう。地域×芸術。その意外な魅力が生み出す可能性を感じることが出来ました。
ライター 小島今日子