【記事】NPO法人Aozora Factory ~産学連携で魅力発信~

2021/09/08(水) ライター記事

あしたタウンライター記事 #9

 

NPO法人「Aozora Factory」は、学生や金沢区の諸企業とタッグを組み、様々なイベントを開催することを通して金沢区臨海工業地帯の魅力を発信しています。今回、Aozora Factoryの本多竜太代表にお話を伺いました。

 

Aozora Factoryの成り立ち

 

Aozora Factory20201114日、金沢区の泥亀公園と金沢公会堂で、新型コロナウィルス対策を万全に期したうえで開催されました。「三密」の回避の徹底やマスクの着用といった厳しい制約の中で、開催期間中に500人もの人が開催場所に集い、普段感じることのできない企業の技術を体験しました。

2018年には4~5000人もの人を集め、イベントを大成功させていたAozora Factoryですが、活動の始まりは苦難の連続だったと本多さんは言います。

Aozora Factoryの始まりは、金沢区のイベントであるPIAフェスタの集客減少に対して、横浜市立大学と協力して参加者数を伸ばしてほしいと言われたことでした。突然の提案に本多さんは戸惑いましたが、学生と話し合った結果、ネット上で有名な人を呼んでギネス記録に挑戦することになりました。それが功を奏しPIAフェスタは大繁盛。その翌年からAozora Factoryの活動が始まったそうです。

 

写真:いきいきとお話しされる姿が印象的な本多さん

 

学生と協力して魅力発信

 

Aozora Factoryの目的は、金沢区の臨海部に立地する企業の魅力を発信することです。そのためには、もちろんほかの企業の協力が不可欠です。しかし、本多さんは、はじめはなかなか協力を得られなかったといいます。企業に実際に赴いて協力を求める飛び込み営業をしたのです。

そのような状況から、2018年の4,5000人の集客までこのプロジェクトを盛り上げたカギは、学生との対話にあると言います。本多さんが一番大切にしていたのは、一般の人々に地元企業を通して感動や驚きを与えることだったのですが、それが学生との対話のうちに新鮮な案になり、成功したことがあったそうです。そしてイベントを徐々に盛り上げていった結果、三年目からほかの企業もこの活動に加わることになり、魅力発信という本来の目的に近づいていったのだそうです。

 

写真:洗練されたお洒落なオフィスもご案内いただきました

 

Aozora Factoryの新たな仕掛け

 

Aozora Factoryはこれまで様々なイベントを開催することによって企業の魅力を発信してきましたが、これから先もイベントを開き続けるということを本多さんは考えていないようでした。本多さんがメインとしている目的は「一般の人に企業を通して感動と驚きを与えること」。そのために学生と協力して地域活性化を手助けするものを作っていくことも視野に入れているようです。学生と企業とそれを使う人たちの三者それぞれが成功を感じるようなシステムを作ることを本多さんは考えているようです。企業と学生とが一体となって地域発信を行うこのプロジェクトの今後の展望から目が離せません。

 

-Information-

NPO法人Aozora Factory

住所:神奈川県横浜市金沢区幸浦2-15-4

TEL:045-784-2626

Web: https://aozorafactory.com/

 

ライター:松本 健太郎

記事一覧へ >