【記事】地域コーディネーター ~心温かいまちづくり~

2023/11/20(月) 情報コンシェルジュ

 

並木地区内には2つの中学校、3つの小学校があります。今回、学校と地域をつなぐ、並木中央小学校から地域コーディネーター(地域学校協働推進員)の活動をご紹介します。

地域コーディネーターの竹中治子さんにインタビューさせていただきました。

 

学校×地域から多世代のつながり

現在、横浜市の中学校、小学校には子どもの成長を支えるために学校運営協議会と地域学校協働本部と2つの組織があります。

学校運営協議会は保護者や地域住民などの考えや気持ちを学校運営に反映させる学校の中の大切な会議です。学校の先生方、PTA役員、地域コーディネーターの他に地域の方も参加をしています。並木中央小学校の地域学校協働本部は漢字検定、算数のそろばんや図工のカッターの扱いのみまもり、図書ボランティアによる絵本読みや畑や花壇のお手伝いの他、「おはよう、いってらっしゃい!」と横断歩道で旗を持ち登校時に声をかけてくださる、みまもりかいも参加しています。みまもりかいや図書ボランティアは以前からありましたが、地域コーディネーターの声かけに賛同してくださり集まった方々です。並木中央小学校では親しみやすく“さくりんサポーターズ”と呼んでいます。地域コーディネーターはさくりんサポーターズと一体となり子どもたちのみまもり活動をしています。コロナ禍が明けた今、行事やイベントが多くなりお手伝いの場面も多くなる日々です。このように地域コーディネーターは学校や地域住民の思いを把握し、協力してくださる方々を募り、企画、情報の配信、活動の提案などしています。並木中央小学校は3人の地域コーディネーターで構成されています。竹中さんは並木中学校の地域コーディネーターも兼任し、並木地区内の中学校、小学校と地域の架け橋となっています。ぜひ懐かしい母校やゆかりのある近隣の学校へ、“さくりんサポーターズ”の活動を一緒にしませんか。

 

写真:2015年に並木中央小学校10周年記念に当時の6年生の児童が校章と児童会目標“笑顔満開、一人ひとりが花開き、中央小桜を咲かせよう”から考えたキャラクターさくりんです。さくりんサポーターズは2018年に発足されました。

 

 

 

 

写真:並木中央小学校PTA広報委員会発行

なみきみちvol.46ではさくりんサポーターズの紹介がありました。

毎年、広報委員会さんが学校の素晴らしい情報を発信しています!!

 

 

 

 

子ども記者たちの“ときめく舞台”

2022年新学期を迎え間もなく、「子どもたちが地域を学ぶ授業をしたいので、シーサイド名店会さんにご挨拶させてください。」と竹中さんの声をいただきました。その声を名店会会長の井深辰春さんは歓迎してくださいました。今振り返ると…地域コーディネーターさんが並木中央小学校の企画を地域につないでくださっていました。

2021年にも並木中央小学校4年生の防災リーフレットを並木ラボで展示させていただきました。今回は防災リーフレットでお世話になった古賀由美子先生の学年、並木中央小学校3年生と並木ラボの施設のある名店会の皆さん、横浜市立大学の先生方から、ご協力をいただき“シーサイドタウン”をテーマに2022年6月~2023年3月に学習の場がありました。情報コンシェルジュの記事「言葉の力」を引き出す教育活動~並木中央小学校齋藤校長にインタビュー!!~から「子どもたちが将来の並木を創っていくような発信ができたらいい」とお話された齋藤校長先生。その時、思い描かれていた“子ども記者”が実現されました。

【記事】「言葉の力」を引き出す教育活動 ~並木中央小学校・齋藤校長にインタビュー!!~ | あしたタウンプロジェクト | あしたタウンプロジェクト (ashitatown.jp)

 

子どもたちは、名店会のお店を取材に行き、お店の魅力をふんだんに探し、一人ひとり、心のこもったリーフレットを作成しました。そのリーフレットを展示し、3月のふなだまりecoフェスでは横浜市立大学国際教養学部都市学系教授の三輪律江先生の学生さんと一緒に学習発表会へ参加しました 。“子ども記者”たちが大人以上に「言葉の力」を発揮し、“ときめく舞台”となりました。コロナ禍の中、子どもたちにとって名店会の皆さんとの繋がりや横浜市立大学の先生方と課外授業、発表する舞台はとても貴重な時間でした。そんな子どもたちに舞台を創ってくださった地域コーディネーターさんに感謝でいっぱいです。

現在も並木ラボで並木中央小学校3年生“子ども記者”のリーフレットの掲示をしています。ぜひ手にお取りください!

 

 

 

写真:2022年6月29日横浜市立大学国際教養学部都市学系教授の中西正彦先生の課外授業テーマ。2014年3月旧並木ラボの立ち上げから中西先生と三輪先生は“学生と地域をつなぐまちづくり”に力を入れてきました。

小中高生の放課後のフリースペース“あすなみ”も毎週月曜日16時~19時に開催しています。

 

 

 

 

 

写真:中西先生の課外授業風景。3年1組2組と分かれて並木ラボの施設とはどのような場所か中西先生のお話しを真剣に聞く子どもたちです。質問の時間には沢山の手が上がっていました。いつもは大学の学生さんとの対話をスクリーンでも3年生にわかりやすく教えてくださいました。

 

 

 

 

 

写真:2023年並木中央小学校3年生が作成したリーフレットを並木ラボに掲示しています。名店会の沢山のお店のご案内があります。カフェ波輝さんではクリームあんみつのあんこは富貴さんの高級あんこを使用しているそうです。理由は名店会のつながりだからだと子ども記者からのリーフレット情報は心が温まります。

 

 

 

 

 

 

写真:一人ひとりが思いやりのある心を咲かせて、自分のことも相手のことも大切にしてほしいと笑顔がたくさんあり、優しさであふれている学校になってほしいとさくりんのハートには自分も他人も大切にという想いが込められています。

 

 

 

大切な会話の時間に繋がりに願いをこめて

2023年12月7日には、並木中央小学校の高学年向けに横浜市立大学母性看護学がご専門の篠原枝里子助教に性教育の講演会を予定しています。「身体や生殖の学びだけでなく多様なセクシャリティーなど幅広い包括的性教育を伝えたいのと、少しでも嫌なことがあったらNO!と言える、生き抜く力を身につけて欲しい。講演会が一つのきっかけになれたら嬉しいです。」と竹中さん。竹中さんは並木中学校の地域コーディネーターも兼任しており、今年度は富岡東中学校のPTA 役員も務めています。小学校の子を持ち、これから思春期を向かえる保護者にとっても心強いメッセージです。講演会は保護者にも参加を募るそうです。竹中さんが包括的性教育について「地域に発信したい!!どこかで講演ができないか…」と声を以前からお聞きしていました。私自身、竹中さんを地域にも子育てについても尊敬し、背中を追い続ける憧れの方です。講演会で学んだことが子どもへの心の贈り物となり、中学校に進学した時に授業や家庭での保護者との大切な会話の時間に繋がることを願いたいと思います。

並木は新しく引っ越してくる子育て世代の方にとてもお勧めです。地域が一丸となり子どもたちへ温かな支援がとても豊かです。ぜひ、魅力にあふれるまち、並木にお待ちしております。並木は子どもたちの夢を支えるスペシャリストがあふれるまちです!

 

 

2023年  ライターまるこ

 

 

 

竹中さんのご紹介

 

 

写真:地域のチラシやポップでは竹中さんのイラストをよく見かけます。「イラストは大好きな趣味の一つなの!」と素敵な笑顔で語る竹中さん。「あっ、見たことある!」写真を撮る中、家族の声を嬉しく思いました。竹中さんは地区社協のSNSのサポーターでもあります。正解は…“絵本くるくる会”のチラシやポップのイラストです。

 

 

 

写真:2023年11月18日絵本のひろば“くるくる”長浜公園特別出張版開催風景。

大人107名子ども86名、195名が来場し絵本は257冊差し上げました。

 

 

 

 

 

写真:未就学児のお子さんが大好きな人形劇ぐるーぷ ら・らんじぇさんの劇です。竹中さんはメンバーであり、6人で活動しています。コロナ禍の最中は、2部構成にし、予約制にするなど、子どもたちが密にならないよう配慮して公演していました。定期的にメンバーで話し合いと劇の練習に励み、近隣の園や施設で開催しています。

 

 

 

写真:お子さんからの目線で発声や劇に使う小道具も手作りで演出しています。

2024年2月8日(木)富岡並木地区センターで地区社協主催による公演と3月17日(日)並木地域ケアプラザ主催による公演を予定しています。

 

 

 

 

写真:竹中さん

家庭に入る以前はシステムエンジニアとプログラマーのお仕事をされていました。システムエンジニアとはお客様の要求をどのように実現するかを設計し、お客様と現場のプログラマーの間に立ち両者をつなぐ、取りまとめリーダーのような仕事です。現在の地域コーディネーターのお姿に、かつてのお仕事でのご経験が生かされているように感じます。地域や子どもたちの温かいご支援に感謝しご活躍をこれからも応援していきたいです。

 

 

記事一覧へ >