【記事】地域の子育てを見守る・繋げる
2020/12/10(木) ライター記事
あしたタウンライター記事#1
金沢シーサイドタウン地区や隣接する富岡地区では、親子が気軽に遊びにいける子育てサロンが開催されています。
子育てサロンは孤立しがちな現代の親子にとって、地域の人との貴重な交流の場。
サロン運営に携わっている、シーサイド地区と富岡第二地区の主任児童委員の4人にお話を伺いました。
赤ちゃんが生まれてから大きくなるまで。地域の親子を継続して見守る
主任児童委員は子どもや子育てなど児童に関することを専門に担当する民生委員・児童委員のこと(金沢区HPより引用)。
現在金沢シーサイド地区では早川和子さん・細川由紀さん、富岡第二地区では魚谷晶子さん・長濵恵さんが活動されています。
主任児童委員の活動内容は主に地域の育児教室の手伝い、子育てサロンの運営です。
地域によっては赤ちゃん訪問も主任児童委員の方々が行っています。赤ちゃん訪問で育児教室や子育てサロンの案内をすることで、親子の様子を継続して見守ることができるということです。
写真1:シーサイドタウン地区、富岡第二地区の主任児童委員の皆さん。
(左から細川さん、早川さん、長濵さん、魚谷さん)
地域の親子がゆったり過ごせる子育てサロン
富岡八幡公園近くの富岡会館では、毎月第一水曜日に子育てサロン「ころころ」が開催されています。
広い部屋にねんねの赤ちゃんから元気に走り回る子どもまで、地域の親子がたくさん集まります。
「はじまるよ、はじまるよ、はじまるよったらはじまるよ、1と1で忍者さん、ドロン!」
軽快な手遊び歌や絵本に子どもたちは夢中。絵本を読んでくれる魚谷さんの近くには何人もの赤ちゃんが近寄ってきていました。
写真2:広い部屋の中で遊ぶ親子たち
家の中で親子だけで過ごすというのは、どうしても煮詰まってきてしまうものです。民生委員やボランティアの方に見守られながら、広い部屋で子どもを遊ばせられる環境は保護者にはとてもありがたいもの。保護者同士もおしゃべりをしたり、子育ての先輩にちょっとした相談をしたりすることもできます。
「教科書通りの育児じゃないといけないと思っているお母さんたちがいっぱいいますが、初めてお母さんになるのだからできなくて当たり前だよ、大丈夫だよと話しています。旦那さんの愚痴でもいいから、話すことで発散して欲しいと思っています」と細川さんはお話ししてくださいました。
地域で世代を越えて人と人が繋がって欲しい
地域の高齢化や共働き世帯の増加で、昔のような「公園デビュー」で友達をつくりづらい時代。魚谷さんは是非サロンを利用してつながりを作って欲しいと言います。
「民生委員はつなぎ役。人と人が繋がって生活するためのお手伝いをしています。若い人にもぜひ地域と繋がってもらい、いずれは繋ぐ人になってもらえたら。」という早川さんの言葉が印象的でした。実際、長濵さんは子育て中にサロンに参加する側だったのが、現在は運営側として携わっています。子育てをしていた世代がやがて見守る側になる。そうやって世代を越えて人と人が繋がり、地域が持続していると感じました。
写真3:赤ちゃんが舐めても安心できるよう、なめちゃったおもちゃかごが用意されています。
information
フリースペースころころ(富岡会館)
住所:神奈川県横浜市金沢区富岡東4-11-2
開催日:毎月第1水曜日 10:00~11:30
2021年の開催は1/6(水)、2/3(水)、3/3(水)
その他の金沢区内子育てサロンの情報
(金沢区地域子育て支援拠点「とことこ」HP)
http://www.tokotoko-kanazawa.jp/information/salon.html
民生委員とは(横浜市HP)
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/fukushi-kaigo/chiikifukushi/minsei/mj.html
文責 植竹りえ