【記事】「めぐる布市」に出会いと感謝

2023/04/20(木) 情報コンシェルジュ

写真:めぐる布市チラシ

 

私がNPO法人森ノオトさんのファクトリー事業、「めぐる布市」に出会ったのは、2020年12月に開催された“市民養成ライター講座”で、お世話になった時に北原まどか先生にいただいた1枚のチラシのご案内でした。

今回、めぐりにめぐって北原先生のライター講座から、まるで繋ぎ合う布と布のような、北原先生の活動する青葉区と私が生活する金沢区との大切な繋がりのご紹介をします。並木、富岡でSDGsの活動をする“くじプラ”の村上未歩さん、鈴木海菜子さんにインタビューさせていただきました。

 

出会い

 

私は神奈川県での生活に胸をふくらませ、こどもの国、寺家ふるさと村が近隣にある横浜市青葉区の青葉台駅を降り、桜台をぬけ、たちばな台の丘にある賃貸物件の見学に訪れました。ショッピングモールなど華やかな場所もあるけれども、どこか懐かしい昔ながらの商店や自然あふれる立地に憧れ、将来の夢を描いていました。

 

写真:たちばな台

 

そのたちばな台の家から10分ほどのところに、北原さんが代表を務めるNPO法人森ノオトの拠点があり、地元のエコライフを発信するローカルメディアの運営や、子育て世代のメンバーでリユースフリマや地産地消の料理講座などを行っていました。

たちばな台に住む夢はかないませんでしたが、2、3分歩くと青葉区になる、森林の空気が気持ち良い川崎市麻生区の“虹ヶ丘団地”で暮らしました。

主人の転職で引っ越しとなり、当時の大切な職場の上司、太田智浩さんが「まるこ、並木いいよ!子どもの頃、育った場所!」の一言で、並木に住むことに決まりました。

まるこは職場のニックネームで並木を教えてくれた太田さんに恩返しの気持ちで、あしたタウンプロジェクトのホームページでの初めての記事♯3は“ペンネームまるこ”にしました。♯3は金沢区で大活躍中の地域活動家の二見翼さんの記事です。

 

記事リンク;I♡金沢区 I♡つん先生!!(2021  年  1  月公開)
【記事】Ⅰ♡金沢区 Ⅰ♡つん先生!! | あしたタウンプロジェクト | あしたタウンプロジェクト (ashitatown.jp)

 

未来の家族像を描いた大好きな青葉区、大好きな虹ヶ丘団地のある麻生区…

私たち家族は、虹ヶ丘団地の近隣にある、東急バスの中に“幸せな金沢区行き”という夢のような幸せなバスに乗って並木に来たような、不思議な感覚がありました。大好きな地域と似たような土地柄、優しい方々とのあたたかい出会いがありました。

 

写真:虹ヶ丘団地

 

 お菓子の缶を開けた時の“ときめき”

 

私の母は和裁の仕事をし、着物のハギレやお菓子の缶には色とりどりの糸やボタンがありました。母が着物の布地にかけるコテの音が心地よい幼少期を過ごしました。私も縫い物が好きで、青葉区たちばな台の物件にたどり着く前に小さな手芸屋さんに立ち寄ったのをなつかしく思います。青葉台には路地裏にふらっと立ち寄りたくなるかわいいお店がたくさんありました。春先は大きく立派なツツジが咲き、秋は黄金色のイチョウの葉のじゅうたん。メイプル洋菓子店のシュークリームを片手にほおばりながら、季節を問わず、お散歩の足取りもはずんでいました。きっと、たちばな台へ住んでいたら、並木ラボと同じように森ノオトさんを訪ね、私たち家族の生活の拠点地になっていたかもしれません。

私は手芸用品が大好きで、森ノオトさんのやっている、使われなくなった布や手芸資材を寄付で集めて、次の作り手に販売する「めぐる布市」に関心がありました。布の詰め合わせの箱をネットで購入し、届いた箱を開けるとキラキラした布やリボン、幼少期を思い出すような、あたたかい贈り物。全国から森ノオトさんに届いた大切な布が、我が家にも届きました。

誰でも心に残る、子どもの頃にお菓子の缶を開けた時の“ときめき”。

あの、心を森ノオトさんの「めぐる布市」が思い出させてくれたのです。

 

 

写真:青葉台の秋の風景

 

 

ときめく舞台

 

「めぐる布市」でいただいた、余った布で何かおもしろいことをできないかなと私が悩んでいた頃…

並木でごみ拾い活動を中心に環境問題やSDGsについて考え、様々な取り組みを企画し行動をしている“くじプラ”の村上未歩さんに出会いました。

 

写真:2021年11月 長浜公園感謝DAY

SDGsワークショップで再利用工作・活動紹介の掲示・キエーロ体験(黒土に家庭ごみを投入し微生物に分解してもらう土壌分解法の伝授、体験)・もったいない

BOX設置など開催

 

 

「This is your chance to know the area.

Let’s take action together for the future of the earth!」

 

地域を知るチャンスです。

ぜひ一緒に地球の未来のためにアクションを起こしましょう!と村上さん。

 

そんな村上さんは、2020年から並木や富岡の河川沿い、陸ごみ、海ごみを親子で拾い始め、仲間を増やして続けています。2021~2022年にかけ、シーサイドラインの駅から駅へ、地域の方々と力を合わせバトン(トング)をつなぐ、高架下のごみ拾い “ごみ拾いリレー”を開催してきました。イベントも行ってきましたが、週末のごみ拾いがメインの活動です。メンバーのライフスタイルに合わせ、できる限りで進めています。

 

写真:2021年12月 ごみ拾いリレー開催

 

村上さんと一緒に活動する、鈴木海菜子さんは絵本のリサイクル活動をしている“絵本くるくる会”も主催しています。絵本を地域に住んでる方々、近隣園から寄付をいただき、毎年5月に絵本のひろば「くるくる」を開催し、無料で絵本を提供しています。余った絵本は他のイベントで配ったり、小学校の放課後キッズクラブへ届けています。近年は11月に開催する長浜公園感謝DAYに参加し、地域の方々に対しても、大切な本をお届けしています。

 

写真:2022年11月 長浜公園感謝DAY

 

「読まなくなった本をこれから読む子ども達へ。本がくるくると、子ども達から子ども達へと、読み継がれていって欲しい!子ども達が絵本をたくさん読んで大人になっていくことを願っています」と鈴木さん。

物にあふれ感謝する事を日々忘れがちな現代社会ですが、村上さんや鈴木さんは、SDGsに繋がり、廃材も絵本も再び命がともるような“ときめく舞台”を作るスペシャリストです。

 

 

写真:2022年5月絵本のリサイクルイベント

“絵本のひろばくるくる”の会場で本の寄付をくださった方々へメッセージ

 

私は、“くじプラ”の廃棄で工作がヒントになり、2022年6月に、地域活動家の二見翼さん、ヨコハマママナビの清水正美さんが主催する、“シーサイド名店会フリーマーケット” (第1回ふなだまりecoフェスが見送りとなり、その後に開催されたイベント)に職場から参加をしました。このイベントに参加したことが、SDGsを考え楽しむ、きっかけとなりました。

NPO法人森ノオトさんのファクトリー事業「めぐる布市」の“もういちど布たちがときめく舞台”で、布×生地から、素敵な舞台をたくさんいただきました。そして、森ノオトさんが講師になった市民ライター講座によって、金沢区で“暮らす”・“働く”そしてこの“情報コンシェルジュ活動”が大好きになりました。

 

 

写真:未来の美容師さんへ

廃材でecoバッグ&ecoシール“ キッズびようし しましょ♪ ”

自分の似た髪型シールと好きな箱を選んで世界で一つのオリジナルバッグ

2022年6月 シーサイド名店会フリーマーケットに参加

 

2023年3月5日、第2回開催の“ふなだまりecoフェス”は天気にも恵まれ、心強い地域や学生ボランティアさんの支えもあり、59組の出店者に約2000人のお客様が来られ、大盛況でした!出店はくるり工房・武松商事㈱さん、生活協同組合パルシステム神奈川 横浜南センターさん、[ミック]グループ 株式会社三春情報センターさんら、多数。SDGsに繋がる活動内容や、商品の販売も行われました。地域の方々をはじめ、民生委員さん、地区社協さん、富岡並木ふなだまりgionbune公園愛護会さん、あしたひろばも出店参加して、ハンドメイド品から、大切なオモチャや衣類、雑貨品など販売しました。

“くじプラ”は環境系の絵本の読み聞かせを開催。村上さん、鈴木さんの活動の素敵な所は子ども目線の工夫があるところです。日々のごみ拾いの中でも「ピリカ」というごみ拾いアプリを使ったり、読み聞かせの中にゲームをとり入れたりと楽しさがあります。「これまで、小・中・高校生の参加がありましたが、今後も未来を創る若者たちの参加に期待しています!!」と村上さん。

 

写真:2023年3月 第2回 ふなだまりecoフェス

“くじプラ”環境系の絵本の読み聞かせ開催

 

ふなだまりecoフェス”が人も物も幸せな繋がりと新しい出会いが再びあり、めぐりにめぐって“ときめく舞台”がたくさんあったと願いたいと思います。

私は、めぐりにめぐって“ときめく舞台”をこれからも金沢区で探し続け、この気持ちをくれた「めぐる布市」に感謝し、また“ときめく舞台”をつくって下さる皆さんを応援しつづけたいと思います!

地域のみなさん、情報コンシェルジュ活動やふなだまりecoフェスを一緒に開催しましょう♪

 

2023年 ライター まるこ

 

写真:2023年3月 第2回 ふなだまりecoフェス開催風景

 

-information-

・森ノオト「めぐる布市」

森ノオトはNPO設立10周年!

横浜市青葉区を発信基地として、心がうごく「メディア」をつくっています。

 

・くじプラ  

「クジラのおなかからプラスチック」

なんてことのないようにしようと願いを込めて…

環境保全活動(ごみ拾い・キエーロ普及・ビーチクリーン等)・消費行動見直しに関する啓発活動・リサイクル・アップサイクル推進活動・ワークショップ『あそぶ・まなぶ・かんがえる(仮)』・花壇活動etc

 

・地域活動家 二見翼さん

金沢文庫芸術祭・富岡並木ふなだまりgionbune公園愛護会・WE♡金沢区・並木第四小学校特別講師・柴・長浜緑を育む会・「しゅくだいひろば」etc

2023年 知る!繋がる!熱くなる!横浜市金沢区ご当地かるた カナかる!・目指せ!!金沢区の日と、たくさんのプロジェクトに参画している地域活動家です。二見さんをみていると、わくわくがとまらない!!

 

・ヨコハマママナビ 

子育て応援団!子育て世帯を地域と繋げるお手伝いをしています☆

富岡・並木でイベントや情報発信をしています!

二見翼さんとecoフェス実行委員会を立ち上げ、“地域おこし”がパワーアップ!!

 

・あしたひろば

横浜市補助事業 親と子のつどいの広場あしたひろばは2023年4月からリニューアル!

毎週、月・水・木・金・土曜日の午前9:30~午後4:00まで開所します。

さまざまなイベントも開催予定です。ぜひ、ひろばに遊びに来てくださいね♡

 

・くるり工房・武松商事㈱

不用品回収ブースと、海・陸の豊かさを守ろうというテーマの「地球を教え‼釣り>分別ゲーム」と題したゲームブースをecoフェスで出店

 

・生活協同組合パルシステム神奈川 横浜南センター

“フードドライブ”(家庭で使いきれない未使用食品を持ち寄り、それらを まとめてフードバンク団体や地域の福祉施設・団体などに寄贈する活動をしています。)をecoフェスで出店

 

・[ミック]グループ 株式会社三春情報センター

 アウトレット商品販売、無料空家相談、リフォーム見学会受付等でecoフェス出店

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