【記事】障がい者×地域の人々 ‘’ゆっくりなかふぇ’’
2021/10/15(金) ライター記事
あしたタウンライター記事 #10
お洒落で温かみのある外観。立ち並ぶ可愛らしい雑貨と食欲そそる香りで道行く人は立ち寄らずにはいられない…!? 金沢センターシーサイド名店会に昨年7月にカフェが誕生。今回はカフェの店長さんであり『NPO法人こんちぇると』のスタッフでもある松本和恵さんにお話を伺いました。
(写真②)カフェ波輝 店長 松本和恵さん
①気軽に立ち寄れる名店会のゆっくり空間
今回取材した『カフェ波輝』さんは ただのカフェではありません。
コンセプトは‘’ゆっくりなカフェ‘’。ここは、障がいのある方と地域の方の結節点となることを目指している、そんな場所です。
―開店のきっかけは?
『波輝』は、もともと障がいのある方達が地域で活動できる場として製作作業をしたり、ワークショップとして利用者さん(障害のある方)の手作り品などを販売したりしていました。(※以下、利用者さん=障害のある方)
「ワークショップだけだと、一般の方からしたら非常に入りにくく扉が重かった。」
と、当時の課題を話す松本さん。
そこで喫茶店という形で商店街の中に『波輝』を置くことで、利用者さん×地域の方々の触れ合いの場になるのではと考えたのがきっかけだったそう。
―効果はあった?
『明らかにワークショップでお店をやっていた時よりも見て頂ける機会が増えたというのはあると思います。買わなくても気軽に入って頂けるというか…前は一度入ったら絶対買わなきゃみたいな雰囲気がありましたので…』
そう聞いて私も深く頷く。まさに『カフェ波輝』は商店街に対して開かれた空間として扉が開いているようです。
(写真③)店内の様子。開放的なガラス張りの入り口。
②模索中! 利用者さんとの協働カフェ運営の形
手間や時間をかけたとしても「これだったらできるかもね。」というものを一人一人考えて、それぞれの利用者さんに仕事をお願いしているのだそう。
また、「褒めてあげることが重要。」と話す松本さん。
利用者の方のモチベーションがUPするような声がけを心掛けているそうです。
障がいの有無にかかわらず、誰かの役に立てているという実感は、誰にとっても非常に重要なエッセンスなのではないでしょうか。
(写真④)お客様の使用後のテーブルを拭く様子。
お皿などの下げ作業もそつなくこなしていました(^-^)
私たち利用客に求めることはあるのかも聞いてみました。
まずは、‘’ゆっくりなカフェ’’というお店のコンセプトを理解して、雰囲気を感じとってもらうことが大事なんだとか。
お客様の「美味しかったよ」「いつも頑張っているね」という言葉だけで、利用者さんの励みになるようです。
(写真⑤)’’ゆっくりなカフェ’’のお店のコンセプト。
各テーブルに配置してあります。
③空きスペースやギャラリーとしての開放も検討中!?
ゆくゆくは地域交流の場にも!?
『展示会や地域での催し物の時に利用してもらったり…レンタルスペースのような感じで…そういうのを今後やっていけたらなと思っていますね。』と松本さん。
イベントなどの拠点になることによって、この場所がより身近に感じられたり、気軽に地域の人、更には外部の人が集える空間になるのはとても心惹きつけられることですよね。商店街の活性化にも繋がりそうです。
金銭面や防犯面、衛生面など様々な課題もあるようですが、カフェ以外の目的での交流の場になることも乞うご期待ですね(^^)/
今回は、スタッフの皆様が作り出す ‘’カフェ波輝‘’の温かな空気感を肌で感じることができました。‘’心がほっこり‘’、そんな空間だと思います。名店会商店街で’’ゆっくりな’’ひと時を過ごしてみるのはいかがでしょうか。
(写真⑥)一番人気のランチメニュー「エビピラフ」を頂きました。
サラダ、ドリンク、スープ付きでなんと500円です♪
―Information―
住所:横浜市金沢区並木1-17-6-5
アクセス:金沢シーサイドライン 並木北駅下車 徒歩7分(450m)
お問い合わせ:045-349-3085
営業日:平日10:00~16:00
ライター 岩間 朱香